有江's IT 4コマ漫画 【第25話:大きなファイルのバックアップができない】

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4コマ漫画
どもども、有江です。


皆さんは、大きなファイルがバックアップできなかった経験はありますか。
実は、購入したての外付けハードディスクの多くは「FAT32」(ファットサンジュウニ)と呼ばれる
ファイルシステムが採用されているため、4GB以上のファイルを保存する事はできません。


「ファイルシステム」とは、ハードディスクなどの記憶装置上のデータ管理方式の事を言います。
保存できるファイルの最大サイズやファイル名の長さなどは、ファイルシステムによって異なります。
もし、4GB以上のファイルを保存したいのであれば、外付けハードディスクのファイルシステムを
「NTFS」(エヌティーエフエス)と呼ばれる方式に変更する必要があります。


ちなみに、「FAT32」は Windows 95 OSR 2.0以降、Windows 98、Windows Me
「NTFS」は Windows NT、Windows 2000、Windows XP、Windows Vista
などで主に利用されているファイルシステムです。


ファイルシステムを「FAT32」から「NTFS」に変更する一番簡単な方法は
外付けハードディスクを「NTFS」でフォーマットしてしまう事です。
しかし、この方法では保存されていたデータは全て削除されてしまいます。


と言う事で、今回は、保存されているファイルを全く削除せずに
ファイルシステムを「FAT32」から「NTFS」へ変換する方法を紹介しましょう。
まず、ファイルシステムを変換したい外付けハードディスクを接続し
「スタート」ボタン→「コンピュータ」をクリックします。

ドライブの詳細:FAT32

この画面で、外付けハードディスクドライブをクリックすると、画面の下の方に
選択したドライブの詳細が表示されますので、以下の3項目を確認します。
・ボリュームラベル → 「HDP-U20P」
・ドライブ文字 → 「D:」
・ファイルシステムの種類 → 「FAT32」
特に「D:」と「HDP-U20P」は後で使用しますのでメモしておきましょう。
確認が済んだら、この画面は閉じておきます。

コマンドプロンプトを管理者として実行

次に、「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」をクリックし
「コマンドプロンプト」を右クリックした時に表示されるメニューから
「管理者として実行」をクリックします。
「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は「続行」ボタンをクリックすると
以下のようなコマンドプロンプト画面が開きます。

convertコマンドの実行

ここで、ファイルシステムを変換するコマンドを入力します。
DドライブをNTFS形式に変換する時のコマンドは以下の通りです。
convert d: /fs:ntfs [Enter]

ボリュームラベルの入力

すると、変換対象ドライブのボリュームラベルを聞いてきますので
最初に確認したボリュームラベル「HDP-U20P」を入力して
「Enter」キーを押します。(※小文字でも大丈夫でした。)

変換は完了しました

「変換は完了しました」メッセージが表示されたら画面を閉じます。
最後に、「スタート」ボタン→「コンピュータ」をクリックし
ファイルシステムが「NTFS」に変換されていることを確認します。

ドライブの詳細:NTFS

これで、4GB以上のファイルも保存できるようになりました。
めでたし。めでたし。


ではでは。

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